こんにちは、あらたま(ara_ta_ma)です。
うちの長男まーくん(5)と次男たっくん(2)は、ヒーローに憧れヒーローをこよなく愛しヒーローになるべく日々修行を積んでおります。
毎週日曜日の朝は「スーパーヒーロータイム」で仮面ライダーとスーパー戦隊を欠かさず視聴。
YouTubeやその他有料サービスを駆使して過去作品に遡りながらスーパーヒーローへの愛を深めていらっしゃいます。
で、そんなヒーロー大好きな彼らと共に暮らしていると、ヒーローたちの存在によって親業が楽になってるかも!?と感じる場面が出てきたことに気づいたんです。

この説は個人差がものっすごくあるとは思います。
心にひびく年齢、その子の好み、親の方針、きょうだい構成など、いろんな要素に左右されます。だから、万人共通の打開策ではありません。
あくまでも、我が家の2歳差兄弟の様子からの仮説ですからね。
あしからずご了承くださいまし〜。
「ヒーロー教育」とは
まーくんが2歳の時はきかんしゃトーマス大好きっ子で、ヒーローものを観せてなかったのもあり特に興味を示さなかったんですが、3歳半あたりから観せ始めると、一気にその世界に引き込まれていきました。
たっくんはお兄ちゃんの影響で、2歳の時点でヒーローの世界にどっぷり浸かっております。
環境ですねー、子どもが何を好きになるかって。
で、「ヒーロー教育」って何かといいますと。
ヒーローものの世界にたくさんふれさせて、ヒーローへの憧れを持ってもらい、その気持ちを本人のモチベーションに変換するというものなんです。
教育っていうと大げさですね。
要は、ヒーローのお力をお借りして日々の育児をスムーズにしようという試みです。
長男まーくんには意図的にヒーローの世界に導いたんですが、これが功を奏しているんですよ。
で、その環境にいる次男たっくんもお兄ちゃんのマネしてヒーロー好きになることで、制御の難しいイヤイヤ期をダメージ少なめで乗り越えられそうなんです。
うちの男子たちには、ヒーロー教育は効果アリアリでした。
ヒーロー様々です。
ヒーローが育児に役立つポイント
「ヒーロー教育」によって我が家が受けている恩恵はいろいろあります。
親からの禁止や指示など外的な要因じゃなく、子ども自身の内的な変化で行動を変えてほしい時に、すごく役立ってます。
きょうだいゲンカの収束が早まる
おもちゃの取り合いだったり、自分がやりたいことを邪魔をされただったり、嫌がらせしただのされただのだったり。
一日に何度も何度も繰り返されるきょうだいケンカを、いちいち仲裁するのはほんっとに骨が折れますよね。
そんな時…「ヒーロー」が役に立ってくれるんです!
例えば、上の子が下の子から力ずくでおもちゃを奪った時。

なんかそれ…ヒーローっぽくないなぁ。○○(悪役の名前)みたい。
とぼそっと言うと、はっとした表情でまーくんの手が止まります。
そして、弟にやさしくなったり、仲良く遊べるようになるんです。
叱ったり仲裁に入ったりしなくても冷静さを取り戻してくれるので、省エネ効果抜群です。
自発的な挑戦を後押しできる
例えば、次男たっくんが水泳教室に通い始めた時。
初回は母子分離による不安や慣れない環境に、大泣きでした。
それ以来、水泳教室の日が近づくと「すいえい、いかない。こわい。」と嫌がるようになったんです。
できれば無理強いはしたくないものの、ここで「そっか、じゃあやめよっか。」ってなるのもなんか違うし…。
苦手なことでも逃げずに挑戦する気持ちも育んでいきたいし…。
と悩んだ末、ヒーロー様のお力を借りることにしました。

たっくんのかっこいいところ、見せてほしいな。
ヒーローがどんなに強い悪者にも諦めずに立ち向かうみたいに、たっくんががんばる姿、おかあさん見たいなっ。
すると、じわじわと効果が。
すぐには首を縦にふらないものの、少し時間を置くと、「たっくん、がんばる。ヒーローやからっ。」と水泳教室へGO!
とはいえ直前になると、やっぱり泣いちゃったりとかもあるんですけどね〜。
それでも、前向きな気持ちで挑戦してくれる姿は、親として救われます。
逃げず諦めずの根性論が通用する
4〜5歳ぐらいになってくると、子どもとはいえ知恵もついてくるしいっちょまえの口答えもしてきます。
子どもの言い分を聞いてあげるのは大事ですが、「これは明らかに言い訳して逃げようとしてるな」ってわかることを、放置しづらいですよね。
かと言って、ああ言えばこう言う状態の子どもに、正論を優しい口調で伝えても聞く耳持たないし…。
子どもが困難に直面した時、逃げていい時と逃げずに挑戦した方がいい時がありますが、後者の場合は「ヒーロー」にひと仕事していただきます。
ちっちゃいことですが、例えば難易度の高い遊具に挑戦した時。
体格や筋力ではクリアできそうでも、怖いという気持ちが勝ってしまって「やめる」ってなることがあります。
親がすぐ横にいて安全を確保した上で「大丈夫、がんばれ!」と励ましても、怖さが出てしまうと逃げ腰になってしまうのがうちのまーくん。
そんな彼ですが、

これはヒーローになるための修行やで!
ニンニンジャーもラストニンジャになるために日々修行してはるやろ!
と好きなヒーローを引き合いに出すと、スイッチON!
明らかに顔つきが変わり、足下震えながらもなんとか最後までやりきります。
そしてクリアできた時の、達成感にあふれた顔といったら!
「おれ、ヒーローやし!」とさっきまでとは別人のような余裕の表情で、次からは自力で挑戦してできるようになっていきました。
経緯はどうあれ「できた!」ってことで自信を持ち、前向きに挑戦してくれる姿は、親としてはとても嬉しいもんです。
こんな面は目をつぶってください
男の子育児でメリットいっぱいの「ヒーロー教育」ですが、もちろんこんな面もあります。
動きや言葉遣いが粗暴になる
戦いが基本なので、キックやパンチ、回転やジャンプなど、まー動く動く。
敵役になってとせがまれ、攻撃を受けると結構痛いです。そして大人が先に疲れます。
体力必須。
また、ヒーローとはいえキャラクターによっては言葉遣いが荒めな方もいらっしゃいます。
『海賊戦隊ゴーカイジャー』のキャプテン・マーベラスさんに憧れた2歳が、「おらおらおらー!」「じゃますんなーっ!」とか叫んだりします。
常に見えない敵と戦いだす
好きなヒーローの変身シーンを動きから効果音まで忠実に再現し、隙さえあれば変身します。家でも、外でも。法事の席でも。
「絶対に!お前を!倒す!!」などと叫びながら、「てやーっ!うぉりゃーっ!」と敵に向かっていきます。大人には見えませんが、確実に本人らには見えている様子。
その真剣さは微笑ましいのですが、度が過ぎるとケガするので目が離せません。
おもちゃがうるさい
ヒーローの変身グッズとか武器って、結構音おっきいんですよね。
テレビで見聞きしているのと同じなので、子どもたちは大興奮ですけど。
にぎやかな効果音と光が一日中鳴り響きます。
近所迷惑になるので朝と夜は禁止してますが、日中はずーっといろんな音に溢れます。
もう音でお腹いっぱいになって、音楽をゆっくり聞きたい気持ちがわきません。
静かな空間に行きたいです。
そしてヒーローもののおもちゃに、ボリューム調節はほぼついてません。
まぁ、きっと小さくしても迫力不足だから、子どもはすぐに自分でボリューム上げちゃうんでしょうけど…。
まとめ
親としては目をつぶる必要ありの部分もありますが、元気な盛りの男の子育児をする中では総じて助かってる部分が多いです。
「ヒーロー教育」のメリットは、
・自分より小さい子・力の弱い子にやさしく
・嫌なことや怖いことから逃げない
という、他者への配慮や自制心、困難への挑戦という「大人としてはわかってほしいけど言葉で伝えると嘘っぽく聞こえること」や「言葉で説明しても、子どもが理解するには難しい内容」を、子どもがスッと受け入れやすくしてくれること。
ヒーローたちがどんな時でもあきらめずに自分より強い敵に立ち向かい、仲間と力を合わせて世界を平和に導く姿は、子どものハートをわしづかみにしてくれますからね。
それを引き合いにだして大人が伝えたいことを言ったり、「ヒーローみたいにがんばれ!」というと、我が家の男子たちはイチコロです。
現実世界とは乖離があるけど、そんなこと言ってられません!
今、目の前で繰り返されるきょうだいゲンカを収め、子育ての悩みを解消し、自分自身のストレスを減らして家庭の平和を保つため、使えるものは使っておきましょう!
我が家には女の子がいないので、女の子への効果はわからないのですが。
もしかしたらその子の性格によってはベストマッチするかもしれませんね。
反対に、男の子だからといって誰でもヒーロー好きになるわけではありませんから、一概に男女では区切れません。
ほんと、「個人差」すごいですもんね、子育てって。
育児書役に立たねー!って憤慨したこと何度もありますもん。
個人差、個体差の世界ですから、我が家の子たちのようにヒーロー教育が有効な場合もあります、というあくまでも参考事例のひとつとして、お納め下さい。
ではではー。
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