「上の子感情表現にがて説」について考えてみた

兄弟姉妹

 

「きょうだい同じように育ててるのに、性格が全然違う!」
「私に似たの?夫に似たの?」
「自分の育て方が悪かったのかなぁ…。」

と、子どもの性格について、それぞれに個性があるのはわかってるし、悩むってほどじゃあなくても「なんで?」ってなること、ちょいちょいありますよね。

 

そのもやっとした感じについて、自分なりに考えてみました。

 

「上の子感情表現にがて説」

 

そんな説あるかーいってツッコミはごもっとも。
勝手に名付けただけなので、あしからず。

我が家の長男が、次男が生まれてから特に、自分の感情を自然に表現しにくくなった気がするんです。
なので、この説を仮定してみました。

 

我が子を分析してみた

我が家でもご他聞にもれず、長男と次男の性格はだいぶ違います。

【長男の特徴】

■初対面の人でもグイグイいけるタイプなのに、実は真面目で慎重派。
■本当は甘えたいのに素直に甘えられなかったり、嬉しくてもその気持ちを押し殺して反対に不機嫌になったりする。
■何がしたいのか、何をしたら喜ぶのかが、端から見ていてわかりにくい。
■思い通りにいかずギャーギャー泣きはじめると、とことんいってしまう。自力で冷静になるのが難しく、自分が疲れるまで自力では止まれない。

 

【次男の特徴】

■他人への選り好みが激しく、気に入らない人は断固拒否なのに、甘え上手。
■相手の懐に入るのが上手く、1歳にして自分の目的を果たすために愛嬌を振りまくことの大切さをわかっている。
■好きなもの、嬉しいこともはっきりしていてわかりやすい。
■自分の主張を通すためにギャーギャー泣きわめきながらも、戻りどころを常に見計らっているなという切り替えの早さがある。

 

…とこんな感じで、2人の性格は全く違います。

生まれ持った性質の違いとか、日々接する親の対応の違いとか、いろんなことが影響して生じた違いだというのは、重々承知です。
それらをわかった上でも、同じ親から生まれてきてるのに、なんでこうも違うのかな〜と、つくづく不思議に思います。

 

 

オリンピックの銀メダルと銅メダルの違い

この違いについて考える上で、先日閉幕した平昌オリンピックを観ながらふと思い至ったことがありました。

金メダルを目指して想像を絶する努力を積み重ねてきた選手たちが、いざメダル争いに絡んだ時。

金メダルか!?銀メダルか!?の位置で競り負けた選手は、ものすごく悔しい気持ちで銀メダルを手にするんじゃないでしょうか。
「あとちょっとで金メダルだったのに!」って。

その一方、メダルがあるか!?ないか!?の位置で競り勝った選手は、ものすごく嬉しい気持ちで銅メダルを手にするんじゃないでしょうか。
「よかった、メダルを取れた!」って。

 

本当だったら金メダルだったかもしれないのに、その期待を奪われて得た、銀メダル。
何もなしで終わる可能性もあったのに、そのプレッシャーを克服して得た、銅メダル。

悔しい銀メダル。
嬉しい銅メダル。

メダルのランクとしては銀メダルの方が上でも、取れて嬉しそうな人が多かったのは銅メダルなような気がします。

 

「奪われる」「受け取る」どっち視点か

この、「銀メダルと銅メダルを受け取る時の感覚の違い」と、「親からの愛情や関心を受け取る時に、上の子と下の子が感じる違い」とが、近いのではと思うのです。

上の子の場合、しばらくは親からの愛情や関心を一身に受けます。
しかし、下の子が生まれると、その総量を分け合うことになります。
程度の違いはあるでしょうが、元の分量と比較すれば、減ることは確かです。

一方、下の子の場合、減るという経験が基本的にはありません。
自分が受け取ったものが全てなので、それが多いか少ないかというのは関係ないのです。

 

この、下の子の存在によって奪われた、減ったと感じる経験をする上の子は、悔しい思いで銀メダルを獲得した選手と似ている。
そして、受け取ること一本に集中できて純粋に喜べる下の子は、嬉しい気持ちで銅メダルを獲得した選手に似ている。

生まれ順によって、周囲の大人からの関心の増減に対してマイナス感情を抱くかどうか。
それが子どもの後天的な人格形成や感情表現に何らか影響してるんじゃないかな〜というのが、今回私が提唱した(←おおげさ)「上の子感情表現にがて説」です。

 

 

 

「上の子優先」では埋まらない溝をどうするか

 

下の子が生まれた時に、上の子を優先するべしっていうのは、よく耳にする話ですよね。

いろんな育児書やネット上の情報に書いてありますし、それを参考にしたのか育児体験談にも「下の子が生まれた時、上の子を優先するようにしてましたー。」とか、「上の子を意識的にかわいがるようにしたら、赤ちゃん返りはほとんどありませんでしたー。」っていうのもよく見かけます。

確かにそうすると、下の子に対する敵対心はなくなるかもしれませんね。
上の子の不満も減り、赤ちゃん返りによって親の関心を引こうとすることも少なくなるかもしれません。

 

しかし、親の関心の矛先や世話を焼く対象が増えたことに変わりはありません。
上の子が「自分だけのものだったのに減った」と感じてしまうことにも変わりはありません。

仮に「上の子感情表現にがて説」が正しかった場合、上の子を優先するだけでは、その溝は埋まらないのです。

 

でも、親だって人間ですからね。
上の子も下の子も同じように愛していても、キャパというものがあります。

全力で愛情を注いでも物理的に減ってしまうものは仕方ないとして。
どうしてあげることが子どもの負担を和らげてあげることにつながるのでしょうか。

 

まずはじっくり観察してツボをおさえる

減っちまったもんはしょうがない!と開き直り、我が家でも試行錯誤を繰り返しています。

その最初の手順として、長男がどんな時に無理をしているかを観察しています。
「あ、今、感情を押さえ込んだな〜」とか、「最近ストレス溜めてるな〜」とか。

反対に、どんな時にいい流れがきているかにも注目しています。
どんなポイントをほめられた時かとか、何かきっかけになったことがあるかとか。

 

 

おさえたツボを刺激して誘導する

しっかり観察して、感情を押さえ込んでるのがどんな時かわかってきたら、そこをほぐしてあげるようにしています。

例えば、怒られることが続いてひねくれてきたなーと思ったら、負のスパイラルから抜けられるように意識的に怒るのをやめて、やたら優しいモードで猫可愛がりします。

次男に対して攻撃的になってきたら、「何でそんなことするの!」と怒るのではなく「どしたん?何かイライラしてるん?」と優しく抱きしめて話を聞きます。上手く説明できないことの方が多いですが、正しい説明は求めていません。繰り返してると、落ち着いてきて攻撃性がおさまります。

 

反対に、本当は欲しいのに「お菓子いらない」とか言ったら、「うん、そっか、了解。」と、それ以上そのことには触れずさらっと受け入れて流したりもします。

こちらの反応を試しているのがわかるので、あえてこういったことを織り交ぜています。
そうすることで、「何でも言いなりにならないよ」「周りがいつでも本心を汲み取ってくれるわけじゃないよ」「自分の言ったことはそのまま実現しちゃうよ」「欲しいこと、したいことを手に入れるにはちゃんと素直になることが大切だよ」ということを伝えようとしています。

 

伝わってるのかなぁ…。
ん〜伝わってればいいんですが(^^;)

 

 

 

さいごに

 

しつけとか教育と、子どもの望みをかなえてあげることのバランスって、本当に難しいな〜とつくづく思います。

かわいい我が子だから、自分たちにできることは何でもしてやりたい。
かといって何でも言う通りにしてたら、そりゃ子どもは機嫌よくなりますけど、それが当たり前になってくるし…。
そしたら満足ポイントがどんどん上がっていって、いずれこっちが対応しきれなくなるのは目に見えてるし…。

そして、長期的に見れば、我慢をすることも相手の状況を慮ることもできない子になってしまう。
自制心も身に付きません。
それって本当に子どものためになるんでしょうか。

 

要は、親の自制心が試されてるんだなと思うんです。

下の子が生まれて寂しい思いをさせてるから、とにかく優先してあげる。
我慢ばかりさせてかわいそうだから、何でも望みをかなえてあげる。

これをするのは、親としては罪悪感も薄らぐし、子どもが喜んでるのがわかるし、親としては楽なんですよね。
でもこれは一時的なもので、楽に流れてしまうと、いずれその関係は破綻します。

 

バランスを取ることもなく盲目的にやってしまうと、上の子が抱える闇はどんどん大きくなっていきます。
そのまま自制心を身につけずにに大人になると、周囲も大変ですが何より本人が一番苦しい思いをするんです。

 

子どもの心を強くするには、それ以上に親の心の強さが求められます。

子どもは子どもなりに考え、生まれ順による不利な状況にも一生懸命順応しようとしてるんだと思います。
でもそんな上手にはできないから、素直じゃなくなったり、赤ちゃん返りしたり、反対に無理に我慢したりしてしまう。

 

親にできることは、そんな一面もその子の個性として尊重して受け入れることだと思います。
こっちもイライラする時は山盛りありますけど、「あなたのことが大好きで大切だよ」という態度を意識的に示してあげることで、子どもも安心するのか、素直になってくれる気がします。

 

我が家もまだまだ試行錯誤の段階です。
今のやり方が正解かどうかなんて、わかりません。

ただ、わかることはただひとつ。
子育てって、育児書通りになんていかない!ってこと。

 

だからこそ、我が子ならではのツボをおさえておくことは大切だと思います。
そのツボをおさえて、親が自制心をもって適切に舵を取る。
これを繰り返しながら、今後も引き続きいい按排を探っていこうと思います。

 

 

 

 

ではではー。

 

 

 

 

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